マクロビオティックを語る上で欠かせないのが、
「陰陽」の理論。
世の中の森羅万象すべてのものは、対になって存在しているものが多いですね。
時間と空間、生と死、潮の満ち引き、右と左。
すべての現象に陰と陽の力が働いてバランスをとっています。
陰と陽は引き合う。
陰と陰、陽と陽は反発する。
陰極まれば陽になり、陽極まれば陰になる。
陰は陰を生み、陽は陽を生む。
陰陽は普遍的なものではなく、たえず変化していくものなのです。
ちょっと難しくなってきましたか?
マクロビオティックとは、食物や体質を陰陽に当てはめながらバランスを取っていく食事法なんですね。
少し簡単にまとめてみると。
陰性
遠心性・膨張・軽い・緩める・やわらかい・寒い・上昇する・右回り・短時間・女性
陽性
求心性・収縮・重い・締める・かたい・暑い・下降する・左回り・長時間・男性
中庸
陰性、陽性の真ん中。バランスが取れていること
地面から上に伸びる葉もの、木の上にできる果物は
陰性
地面から下に伸びる根菜類は
陽性
地面付近にできる、たまねぎ、かぼちゃ、キャベツなどはバランスがよいので
中庸
こんなふうに分けていきます。
陰性の果物は体を冷やす作用があるので、南の島の熱帯地方でよく食べられていますね。
逆に寒い地方では
陽性の根菜類を多くとったり、極寒の地南極ではお肉を食べて体を温めています。
日本は温帯地方に位置するので、中庸のものが体にあっているというのはそのためです。
これは「身土不二」住んでいる近くで取れたものを食べましょう。
という考え方からきています。
ちなみに余談ですが・・・。
ステーキの付けあわせによくあるポテト。
お肉は陽性、ジャガイモは熱帯地方のお野菜なので陰性。
なんと1枚のお皿の中でバランスをとっていました。
食後のデザート、コーヒーでホッと気がゆるむのは陰性の作用です。
これらは体に負担が大きすぎるのでマクロビオティックのお食事ではお勧めしていませんが、
無意識にバランスを取るように食べていたんですね~
陰陽は奥が深くて、1度では書ききれないのでまた改めて書きます。