実家に帰って来てから、私がキッチンにいる事も増えて来たからか、
母とよく、話をしてます。
私が作ったお蕎麦をすすりながら、
今は何でも手軽に手に入るし、安くて怖いね。
なんて、話から、
65歳の母が語る、幼い頃の暮らしの話を聞いてた。
週に2回、千葉から朝取った「あさり」を売りにくるおばさんがいて、
むき身にして。というと、その場で殻をむいてくれた。
それをてんぷらにしたり、煮たり。
これくらいしかタンパク源はなかった。
お刺身なんて食べる事は、なかった。
近所のおじさんが、築地に行って。
魚を1本買ってくる。
それを近所のみんなで分けて、たまに食べるくらい。
お隣がお店だったから、麦わらに卵が積まれて売ってる。
高価で買えなかったけど、たまに古くなったからってお裾分けをしてもらう。
その1個を家族で大事に食べた。
お肉は滅多にどころでなく、手に入らない。
向かいの農家のおじさんから野菜を買う。
農薬は使っていたかもしれないけど、
土は豊かで、来年のために種をとって、循環して作物を作っていた。
八百屋なんてなかったし、その時に取れる野菜しか食べられなかった。
牛乳もない。
アレルギーや、障害をもつ人は少なかった。
花粉症もなかった。
その時にあるものを、食べるしかなかったそんな時代。
それでも、裕福だったと言う。
たかだか、60年前はこんな暮らしだった。
母が私を産んだ頃、40年前。
紙おむつが流行り出して、合成洗剤が流行り出して、
不自然に思って、調べて、勉強して、
食事や身の回りのものを、気をつけて育ててくれた。
おかげで、だいぶ化学的なものは食べずに育ったようです。
大人になって、自分で選べるようになってから、
私の食べ方もだいぶ変わって。
コンビニ、お酒、超肉食、ラーメン大好きの食生活。
おかげで、身体が訴える不調は、すごいものだった。
それが、今や180度変わって、
ベジタリアン、ビーガンにまで変わった。
体調は20代よりも、健康。
何事も、経験して、体感しないと、
わからないものですね。
で、いろいろ話して、行き着いた先は、
「自然の摂理に沿ったことが、一番。
不自然な事は、不自然な結果が生まれるのよ」
という、母の言葉。
母の天気予報は良く当たる(笑)
予報では降らないって言ってるけど、傘持ってった方がいいわよ。
晴れていて、雨の気配すら感じない日でも。
この言葉に、何度と助けら得れた事がある。
無意識に自然を観じて生活してるんだな、この人は。
「自然の摂理に沿った、生き方の提案」
こう、私のコンセプトを決めた所だったので、
確実に、母のDNAは私に引継がれているようです。
さぁ。
どう、伝えて行きましょうか。
まだまだ、始まったばかりです。